2008年3月6日木曜日

[ 1分で読める!楽器挫折者のための救済メルマガ No.225

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1分で読める!楽器挫折者のための救済メルマガ
No.225 2008/03/06
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□■皆さんの部屋の片隅で埃をかぶった楽器はありませんか?■□

 このメルマガでは楽器挫折者救済合宿の教師&マルチプレーヤーでお馴染み
 「きりばやしひろき」による"楽器挫折者のための救済雑学"ネタを毎週配
 信。長年プロの現場で培った、他ではなかなか得られない"きりばやしひろ
 き"自身のユニークで貴重なネタが満載です。

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 発行者:[楽器挫折者救済@](Q-sai)では、主に河口湖での2泊3日の
救済合宿で、希望の楽器を演奏できるよう指導いたします。

[楽器挫折者救済BBS・RES-Q]
みなさんの音楽に関する疑問・質問を徹底的にレスキューするBBSです。
どんな些細な質問でもOKですので、ぜひご参加ください!

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 予めご了承ください。

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【message from …きりばやしひろき】

先週末〜今週アタマにかけて行なわれました。
沖縄での三線イベント…参加者のミナサンおつかれさまでした♪
今回の沖縄合宿の様子はコチラ→ http://blog.livedoor.jp/qlog/

…そんなこんなで次回はホームの河口湖合宿でございます。

ご存知のように我が「楽器挫折者救済合宿 in 河口湖」は。
半年に一度だけ、ド平日の開催回を設けておりまして。
2008年上半期の平日開催回が今まさに迫っております。

具体的にいうと「3月17日(月)〜19日(水)」なのですが。
ちなみに参加受付は3/13の朝イチで〆切でございます。
年に2回ポッキリのこの平日開催を是非お見逃しなく♪

楽器挫折者救済合宿の各情報はコチラ→ http://www.q-sai.net


…というワケで今週も。
「1分で読める!楽器挫折者のための救済メルマガ」スタート!

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 ■楽器挫折者救済雑学 vol.194「#か…♭か」

『コピーしていてふと思ったのですが,楽曲のキーがE♭と思われた場合,
 実はD#の可能性もある訳ですが,それを判別する方法はあるのでしょうか?
 作曲者は意図を持ってどちらかを選択しているはずですよね。実際はD#より
 E♭の方が多いとは思っているのですが…。』
…という質問がRES-Q(http://www.q-sai.net/resq/)に届きました。


「E♭」と「D#」は"異名同音"と呼ばれ。
現代のポピュラーミュージックにおいては。
どちらの表記も間違いではございませぬ。

ただし厳密にいうのならばそこにはルールがございまして。
今回のご質問である「E♭」と「D#」でいうところでは。
前者「E♭」が大正解であります。
逆に言うと「D#」というのは間違った言い方になります。
ただし…あくまでも音楽理論上…という前提で。

現在の音楽制作等の現場で使われているあれこれは。
既に往年の音楽理論が一部崩壊しているのが実情で。
もちろんそれは今に始まったコトではなく。
その時代のニーズに合わせて変化してきたモノなので。
古典理論に縛られすぎるのはナンセンスであります。

ちなみに月イチ連載中のコラム「楽器の遣い」の先月号に。
「黒鍵」についてのユニークな話が記しておりますので。
よければ是非読んでみてくださいませ。(←ニッポン放送会員制ケータイコンテンツ。)
ようするにバッハもモーツァルトも。
それまでのルールをぶっ壊してきたワケです。

ただし、今回の質問は理論に触れた問いのようなので。
一応軽く触れておきますと…。

前述したように「E♭」と「D#」は異名同音となりますが。
実際にどちらを使うかはその楽曲の調(=キー)が決定します。
これに関しては調号の付き方を覚えてしまうのがヨイでしょう。
「サークルオブフィフス」(=五度圏)という図が便利です。

当メルマガの表記機能上「サークル」にならないのはご勘弁頂きたいのですが。
『G♭ D♭ A♭ E♭ B♭ F 【C】 G D A E B F#』
といったものをアタマの中でサークル(=輪)のカタチにし。
両端の「G♭」と「F#」(=異音同名)を6時の位置で重ね合わせれば完成。
ちなみに【C】は0時の位置になりますのでお間違いなく!
この図を常に参考にすると調号の事情は分かりやすいです。

さて、この図の扱い方ですが…。

まず真ん中の【C】ですが、これは要するに「ハ長調」を意味し。
「#」も「♭」もない状態のキーであります。(=白鍵上にできるドレミファソラシドの音階)

そこから左にひとつズレると「F」という文字がありますね。
これはF(=ヘ長調)を意味しますが。
『【C】から左へひとつズレた』というコトで『#記号がひとつ』…というふうに。
覚えていくとヨイのです。

逆に【C】からひとつ右へズレると「G」(=ト長調)ですが。
これは『【C】から右へひとつズレた』というコトで『♭記号がひとつ』。
…という要領で、それぞれに記号が増えてゆくワケであります。

以上が理論に基づいた調号のルールであります。


…そんなこんなで、話は激しく前後しますが。
現在の音楽制作等の現場で使われているあれこれは。
既に往年の音楽理論が一部崩壊しているのが実情でして。

たとえばクロマチックチューナーを使用するとわかるのですが。
どの音に対しても「#」と「♭」の記号が対等に扱われておりますし。
ギターのカポタスト使用時や、MIDIシーケンスでのトランスポーズなども然りですが。
たとえば♭で表記すべき場合に「半音を上げる」というイメージのほうが。
遥かに現実味を帯びているコトって…案外多いですよね。
それはわざわざ♭系にコンバートする必要がないからです。

もっと身近なたとえでは…カラオケで原曲「G」のキーを半音下げた際に。
理論など知らない人にとっては「F#」ではなく…やはり「G♭」なワケです。

要するにこういった事情でルールの「崩壊」は起こり得るワケです。

…ただし、ここからはあくまでも持論になりますが。
たとえばこれから猛勉強して音大を受験するのならともかく。
コード表記を軸に音楽を気軽に楽しみたいという欲求なのであらば。
そういった往年の音楽理論に縛られる必要はないと思っております。

実際我が合宿の現場では…毎回「不可能を可能にする」という目的があるため。
まったくの楽器未経験者(←老若男女不問)に対して極力シンプルにする必要があり。
どんなコードネームもすべて「#」記号に統一させて頂いております。

もちろん、逆に通常の表記に慣れている人にとっては。(←もちろんボクも然り。)
今回の質問のような「D#」をはじめ…とくに「C#」「G#」「A#」辺りは。
パッと見て物凄く読みずらいのであります。

それぞれがどういったスタンスで音楽と付き合うか…という辺りを。
きちんと見極めた上で音楽理論と接していけばヨイと思うのですが…いかがでしょうか。


…というワケで今回はちょっぴり難解なお話しになりましたが。
我が合宿ではこういった面倒な要素をすべて「避けて通る」ので。
まったくの未経験者のミナサン…是非参加してみてくださいねー♪

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 …来週も楽器挫折者のための音楽小ネタをお送り致します♪

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